2017年2月18日,グランキューブ大阪にて関西最大級のゲーム開発者向けカンファレンス「GAME CREATORS CONFERENCE 2017」が開催され,
Nintendo Switchでのタイトル開発実例からプラットフォーマーとデベロッパの関係について語る
「Nintendo Switchにおけるタイトル開発 ~プラットフォーマーとサードパーティの二人三脚の取り組みについて~」という講演が行われた。
二人三脚で新規ハード立ち上げを乗り越えてきた二人
本公演はカプコンと任天堂の共同セッションだ。登壇者の1人は,カプコンの伊集院 勝氏である。
伊集院氏は「ロックマンDASH」シリーズや,「鬼武者2」などでメインプログラムを担当し,現在はMTフレームワークのディレクターとして活躍している人物だ。同時に新規ハードウェア検証も担当しているのだそうだ。
任天堂からは,光吉 勝氏が登壇した。任天堂の「業務部」というセクションに所属し,渉外担当としてサードパーティの総合窓口を担っているという。
Nintendo Switchに関しても,新規プラットフォームの情報開示からずっと技術サポートを行ったそうだ。
この両名は長く新規ハード立ち上げで一緒に動いており,ニンテンドー3DS,Wii U,そしてNintendo Switchと,今回で3度めの仲なのだそうだ。
本講演にうってつけの二人といえる。

>> 意見交換で真っ先に上がったのがメインメモリの容量だったという。最初に任天堂から提示された数値では,当時のほかハードウェアと比較しても十分であったものの,カプコン側はあえて「これでは足りない!」と伝えたのだそうだ。
理由としては,当時新エンジンである「RE ENGINE」の開発が社内で進んでおり,そこで要求されるスペックを満たすには,どうしてもメモリが必要だったと考えたからだ。
光吉氏も,「第一声でメモリについて出されたことはよく覚えている」と切り出した。メモリについては,カプコン以外からも多くの指摘を受けていたそうだ。
しかし,プログラマに対してメモリがどのくらいほしいか質問すると,極端な話「無限にほしい」となってしまう。任天堂もたくさん乗せたいのはやまやまだが,コストのバランスが難しく調整に時間がかかったそうだ。
伊集院氏は,最終的にカプコンからの要望がそのまま搭載されて,ほっとしたと語った(ただし,実際のメモリ容量に関しては言及されず「かなり引き上げた」というコメントに留まった)。
>>カプコンからは,以前から感圧式ではなく静電容量式にしてほしいという要望を出していたが,任天堂からは「タッチスクリーンは本当に必要ですか?」という意見もあらためて受け,「絶対に必要です!」と返したそうだ。
光吉氏は,これが少し極端な質問であったことを振り返りながら,TVモードではタッチ操作ができなくなるため,タッチ可能なときと不可能な時の二つの状態が生まれることを心配していたことを明かした。
もちろんタッチ搭載にはコストもかかるので,本体を買いやすい価格に抑えるためにも,極端な質問をしてみたのだそうだ。
処理速度だけはやくしてくれればいい
みんなのコメント
[…] 【朗報】任天堂、カプコンと二人三脚でスイッチを開発していたことが判明!!モンハン5の発売がより濃厚に!!(MHXX攻略 もんはん!) […]
モンハンの開発に携わってる人じゃないんだね